研究科長からのメッセージ Dean's message
研究科長からのメッセージ
この人間社会科学研究科は、法学・政治学・経済学・社会学・社会福祉学・文化人類学・地理学・歴史学・考古学・言語学・文学・哲学・芸術学・文化交流論・健康科学・行動科学・実験心理学・臨床心理学と、実に多様な学問分野をカバーする、文理にまたがる総合的な研究科です。地域および現代社会の諸問題に対して、人文科学・社会科学に自然科学をも加えた幅広い学際的な視点に立って、個としての〈人間〉と、集合体としての〈社会〉の両面から問題解決に取り組んでいます。
この研究科は、上に挙げたような多様な専門分野を有する、人文科学・社会科学・自然科学にまたがった研究科ですので、授業や発表会でも、異なる専門分野を持つ教員、大学院生が集まる機会が多いことが大きな特徴です。一般的に修士課程では、学士課程(学部での教育)に比べて、修める専門分野の内容が、より高度に、より狭くなるのが普通ですが、すると、大きな学問の体系全体のなかで、自分の専門がどのように位置づけられるのかということが、日々の専門的な勉強ではなかなか意識しづらくなってしまいます。だからこそ、本研究科では、異質な他者の研究に興味を向け、お互いの違いを認識したうえで、協力して課題を解決していくことを重視しています。自らの専門性を追究しながら、多様性のなかに身を置き、互いを理解しようする人、またそのことによって、この社会に新たな展望を与えようという意欲のある人を、私たちは歓迎いたします。
2025年4月
人間社会科学研究科 研究科長
浅田 健太朗